一昨日は、樫本大進さん(ヴァイオリン)とエリック・ル・サージュさん(ピアノ)のデュオ・リサイタルを聴きに、サントリーホールへ。

樫本さんの演奏を聴くのは3回目ですが、いつも心が震えます。前回は約2年前でしたが、ベートーヴェンのスプリングソナタの特に冒頭部分の美しさは、いまだに忘れられません。

今回も、最初のブラームスのヴァイオリンソナタ「雨の歌」で、涙が溢れてきました。

ブラームスとシューマンを中心としたプログラムでしたが、2曲目のF.A .E.ソナタは全曲演奏されることは少ないようで、私もブラームスのスケルツォ以外は初めて聴きました。

この曲は

第1楽章 アルベルト・ディートリッヒ(シューマンの弟子)

第2、第4楽章 シューマン

第3楽章   ブラームス

それぞれが各楽章を作曲しており3名での共作という、とても珍しい作品です。

ヴァイオリンの細かい事までは分からないのですが、格調高くて、音楽の崇高さを強く感じ、上手く言葉にできないぐらい本当に素晴らしい演奏会でした。

心からまた聴きたいと思う演奏、演奏家に出会えることは、幸せを感じます。非常に贅沢な時間でしたし、音楽の世界の学びに終わりがないことを、改めて感じました。