先日、現在開催中の山下清展へ行ってきました。

生誕100年を記念した展覧会で、平日でも70分待ちの時間帯もあるほど大人気!遅めの時間に伺いました。

 

山下清(1922-1971)といえば、やはり「白いタンクトップを着て、おにぎりを食べながら旅している画家?」というイメージが強く、作品を鑑賞したのは今回が初めてでした。

 

代表的な作品は貼絵で、全て手で細かくちぎって貼り合わせたとは思えない、緻密さ、技術の高さが圧倒的!!!どこか温かみも感じ、思わずじっくり観てしまう、想像を遥かに超えた素晴らしい作品ばかりでした。

美術展には年に何度か行きますが、彼のような貼絵の作品は観た事がありません。特別な才能の持ち主だったと思います。

 

彼は旅先で絵を描いているイメージがありますが、実際は違っていたようで「美しい風景を見るために旅をしている。絵は帰ってから思い出しながら描けた。」と日記に残しています。

風景を見た1〜2年後に制作することもあり、記憶力も並はずれていたようです。

↑「ロンドンのタワーブリッジ」伝わりづらいですが、これも貼絵の作品です!

 

貼絵以外にも、鉛筆画、油彩、陶磁器、版画など約190点の作品が展示されています。都内では9月10日まで開催されていますので、ご興味のある方は是非足を運んでみてくださいね。(その後は、宮崎→愛媛→佐賀で開催予定です)

 

どの分野でも「本物」に触れることは大切で、ピアノを弾く上でも生きてくると思います!