先日、世界的チェンバロ奏者ジャン・ロンドーさんのマスタークラス(公開レッスン)を聴講するために、三鷹市芸術文化センターへ行ってきました。

チェンバロは、バッハやヘンデルが活躍していた時代(17〜18世紀)によく使われていた楽器。ピアノと何となく似ていますが、色々と違うところは多いです。

ピアノと違う点は

・弦をプレクトラム(爪)ではじいて音を出している(ピアノは弦をハンマーで下から叩いて音が出る)

・楽器としては、ピアノで弾く時のような大きな強弱の差は出せない

他にも鍵盤の数や色、幅の違いがあったり、写真のように一台ずつ様々な装飾が施されていて素敵ですね。

現代最高の弾き手と言われている33歳のジャン・ロンドー。スウェットにジーンズというラフな格好で現れ、素敵な声で熱心に、音楽について様々なことを語ってくださいました。

私はチェンバロは全くの初心者ですが、彼がお手本として即興で少しだけ弾いていた演奏は大変素晴らしく、一瞬で聴衆を惹きつけ、音楽がそこに生きているように感じました。

前半のみ(3時間!)聴講できたのですが、レッスンをする上でも演奏をする上でも、ためになるお話が色々とあり、有意義な時間を過ごすことができました。

 

【楽譜に書かれていることを、聴いている人に明確に分かるように弾くこと+自分が心から音楽を感じて、自分の中にあるものを表現すること】

これは日頃から生徒さんへも伝えていますが、強く共感しましたし、とても大切なことだと思います。

 

チェンバロは、近々触れさせていただける機会がありそうなので密かに楽しみにしていますし、近年バッハも何曲か取り組んでいるので、1曲でも弾けるといいなと思っています!